ドラムの自宅練習を行うエクササイズで、速いストロークをできるようになるためのものはいくつかありますが、
今回は、効果も出て有名な「ストーンキラー」を紹介したいと思います。
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ストーンキラーによる練習の目的
ストーンキラーは片手づつ叩くことで、ストロークの安定と速さを向上させるトレーニングです。
片手ずつのストロークを連続で行うことによってリバウンドを手に感じさせて安定感を身につかせられるし、速いテンポで行えば、手首のスナップが鍛えられます。
そして最大の目的は、利き腕でない手の強化です。
片方ずつ叩いて見ると分かりますが、右が利き腕の人は左手のストロークが安定していません。
特に初心者の方はスネアを打つときにステックがまっすぐ下に行かないと思います。
そうすると速いストロークでは音の粒が揃わなかったり、リズムが狂うことがあります。
このストーンキラーでは、だんだんと左手の安定感も出てくる優れものなのです。
ストーンキラーの練習方法
テンポはゆっくりから行いましょう。初心者はテンポ80くらいからが良いと思います。
1.上記のフレーズを全て右手で叩き、その後左手だけで叩きます。つまり4回ずつ叩きます。(これを10セット)
2.16分音符を倍にして、右だけで8回、左だけで8回ずつ叩きます。(これも10セット)
3.次に12回ずつ叩きます。(これも10セット)
4.さらに16回ずつ叩きます。(これも10セット)
1~4が終わればテンポ+5ずつ速くしていきましょう。
また、右手で叩いているときのリバウンドや手首のスナップ、ステックの持ち方や感じ方を、左手に切り替えた時も意識してやってみましょう。左手が安定していないと思ったら右手とどう違っているのか考えたり、改善したりして、右手を同じ安定感になるよう近づけてみてください。そうすると自然と左手も右手のように安定感が出てくるようになります。
大切なのは連続して叩くことによる手首の安定と、それを右手と左手を比べることにより同じように叩けるよう修正していくことです。
なぜ「ストーンキラー」という名前なのか?
ストーンキラーってすごいゴツい名前ですよね。このエクササイズの考案者はジョージ・ローレンス・ストーンという名前のドラマーさんで、そこから名前がついているようです。
ジョージ・ローレンス・ストーン氏は、スネアドラムのためのスティックコントロールという超有名なドラムの教則本を制作した人でもあります。この教則本は、1935年に初版が出て以降、ベストセラーで、ドラムに限らず打楽器を演奏するものにとっては必ずできるようにならないといけない基本が網羅されています。本の中には、「シングルストローク」「ダブルストローク」「パラディドル」「フラム」「ロール」などのテクニックの使い方、あらゆる手順でスティックをコントロールする為の練習パターンが掲載されています。
買ってみると、より自宅練習の強化につながりそうですね!